大雪山撮影記<高原温泉編>
- takunc54
- 2020年11月20日
- 読了時間: 4分

こんにちは!
今回は9月に行った北海道大雪山の撮影記です。
何回か前の乗鞍高原撮影記で「次回」と書きながら遅くなりました。
この写真は、大雪高原温泉の沼巡りコースにある滝見沼という場所です。
ここはこの時期に行くには様々なハードルがあり、なかなか行くことの叶わない場所です。
今回はその理由について書きたいと思います。
滝見沼はカメラメーカーのカタログなどでよく使われることもある絶景ポイントです。
現に今回も、巨匠である三好和義先生が撮影していらっしゃいました。
高原温泉は、子供のころ母に連れて行ってもらった場所で思い出の地でもあります。
子供のころはとにかく「秘境に連れてこられた」という記憶がww
2000年頃ふとしたときに高原温泉に行きたい熱が発動し、紅葉時期に撮影したいと強烈に思うようになりました。しかし、台風や天候などに阻まれ行くことは叶いませんでした。その後何度か企画しましたがタイミングや天候が合わず、そのうち企画すらしなくなっていきました。
しかし2017年にJALマイルで行くきっかけができ、また熱が再燃しました。
9月末は北海道でも大雪山周辺しか紅葉しておらず踏ん切りがつかなかったこと、北アルプスの紅葉とタイミングが被ってしまうこともあるので躊躇していたのも一因です。
2015年ころから北アルプス涸沢カールに通い始めたのも影響しています。
2017年に大雪山で思うような紅葉に出会えたことで、隔年で大雪山と涸沢カールを交互に行くことに決めました。
実はその話を夏の乗鞍の時にNacoさんやオーキッドさんにしたところ、同行したいとのことで一緒に行くことになりました。
元々は友人と男2人旅の予定だったのですが、にぎやかな撮影旅になりました。
なにぶん、かなりの山奥でヒグマの危険性もあるため、以前ブログに書いた熊スプレーを導入したのも人数が増えたためです。
私は山の専門家ではないですから、山奥に人を引率していくのは不安もありました。
高原温泉に行くハードルはいくつかあります。
①登山口には宿が1件のみ。その他の宿泊場所は最短距離で20㌔。コンビニも遠い。
②紅葉の時期はマイカー規制でバスに乗り換える必要がある
③登山道にヒグマが出没すると入山禁止になる
④天候
⑤紅葉の時期
そして今年ならではの条件が追加
⑥マイカー規制のバスの人数制限
⑦入山人数の制限
さらに登山道へ入るためのヒグマレクチャーの受講と登山道での食事場所の制限(ヒグマ対策)、15時までの下山規制(夕方はヒグマとの遭遇確率が高い)などがあります。
これらの条件は道民の皆さんには叶えられない条件ではないと思います。
しかし、東京から航空券やホテルの予約なども絡めての予測は非常に困難です。
特に紅葉時期と天候とヒグマの出没を避けたタイミングを得ることはなかなか困難でした。
実際、我々が行った翌々日には雪が降っています。
沼巡りコースは、1周5時間ほどのコースで登山難易度としてはさほど高いものではなく、途中で引き返すこともできます。
我々は途中の大学沼というところで引き返しています。
往復4時間のコースタイムですが、撮影しながらで6時間くらい歩きました。

こんな感じのところを歩きます。

食事が可能で、撮影ポイントの緑沼。

引き返したポイント、大学沼。ここも食事が可能なポイントです。
この先にも高原沼、空沼(からぬま)という沼がありますが、時間が押したのと紅葉は奥の沼はさほど進んでいない状況だったので断念しました。


みんな熱心に撮影していました。
余談ですが、高原温泉への入り口付近の国道は層雲峡から上士幌の間の70㌔に渡る距離でガソリンスタンドがありません。日本国内で70㌔もガソリンスタンドがない区間は最長です。
間には民家もほとんどなく、小さなカフェが2軒あるだけです(糠平温泉郷まで行けば多少ありますが、糠平と層雲峡でも50㌔ほどあります)
私が17年かかったところを同行した皆さんは1回で行けたわけで、かなり幸運だったと思います。
喜んで頂けたようです。
来年は北アルプス涸沢カールにして、再来年もう一度行きたいですね。
高原温泉は、道一本隣に赤岳銀泉台(ぎんせんだい)というスポットと層雲峡から黒岳というスポットも近いのでまとめてカメラに収めたいという気持ちもあります。
今回は銀泉台と黒岳に行けなかったのでリベンジしたいと考えています。
今回は、大雪山撮影記<高原温泉編>でした。
次回は、大雪山撮影記<旭岳編>です。
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