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カメラグランプリ2020発表!

  • 執筆者の写真: takunc54
    takunc54
  • 2020年5月18日
  • 読了時間: 5分

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こんにちは!今日2020年のカメラグランプリが発表になりました。カメラグランプリとは、写真・カメラ専門の雑誌、Web配信の担当者の集まりであるカメラ記者クラブが主催し、カメラグランプリ実行委員会が選考委員を組織し2019年4月1日から2020年3月31日に発売された製品から各賞を選考しています、とあります。

私はカメラのレビューなどのマスコミの作る記事は他業種と比較して「あまり公平に書かれていないな」と感じています。スポンサーの意向なのか、媒体側の忖度なのかわかりませんが、意図的にミスリードを誘う記事が多いと思うことがその理由です。その中でもこのカメラグランプリは、各選考委員の投票内容が公開されていて(全員分ではありませんが)いるので比較的公平性の高いものだと思っています。

そのカメラグランプリに選ばれたのがソニーのα7RM4。私が使っているα7RM3の後継機です。ここ4年位はずっとミラーレスが選ばれていますね。私はよほどのことがなければ、もう一眼レフを使う理由はないと考えています。これだけミラーレスが普及してもまだ一眼レフを推す方が多いのに驚きを感じます。

投票内容は面白いですね。一人持ち点10点を「これは」と思うカメラやレンズに投票していくシステムですが、プロカメラマンや編集者などの立場を考えてバランスを取って投票する人、趣味全開で好みのカメラ1機種に10点全てを投票する人。全体でバランスをとっているのでいいのでしょうが、個人的には選考委員に選ばれるくらいの立場の方には一般の方がわかりやすいよう公益性の高い情報を提供してほしいなと思います。

常々思うのですが、カメラの難しさは「カメラ」という機械の持つ魅力と「写真を撮る」という道具としての必然性と2つの性格があるところだと思うのです。私はカメラは「写真を撮る道具」だと思っているので「このカメラでないと」というようなこだわりはありません。軽くて高性能で利便性が高ければそれで充分です。「撮る楽しみ」「質感」「剛性」など「カメラ」の機械としての魅力が必要と説いておられる方に多く出会います。私も機械が好きですから、そういう操作感や質感、剛性の魅力はわかります。しかし、最近のデジタルカメラを取り巻く環境を考えた場合にそういうものはあまり必要だとは思いません。なぜなら、40万円も50万円もするようなカメラのシャッター耐久性は長いものでも50万回。フィルムカメラの10万回などという時代に比べれば長いですが、1年で50万回に達してしまった例を何度も見たことがあります。自分自身はそんなハイペースで使ったことはありませんが、少なくともフィルム時代と比べると数十倍のペースになったのは確かです。複数のカメラを使い分けていますが、それでもタイムラプスなど数多くのシャッターを切る撮影手法が増えた分、凄まじい勢いでシャッター回数が嵩んでいっています。そうなると、カメラを「撮影する道具」として考えた場合に数年しか持たないのが明白になってきます。そしてカメラに搭載される機能も日進月歩です。ある写真家の先生が「最新機種でしか撮れないものがあるなら最新機種を積極的に使うべきだ」「最新機種を選択して撮影するのも才能のうち」というインタビュー記事を出しているのを見たことがあります。新しい機種に高頻度で替えていこうとは思っていたものの、どこか後ろめたい気持ちを持っていた私には勇気づけられた記事でした。

なので、こういう新しい挑戦が認められる動きが活発になってきたのはいいことだと思っています。


しかし、私は今回グランプリに選ばれたソニーα7RM4は買ってないんです(笑)

ひとつ前のα7RM3を使っています。「デジタルカメラは日々進歩していくもの」「デジタルカメラは消耗品」というのが私の持論ですが、もう一つの持論が「コストパフォーマンス」です。α7R4の機能についてコストパフォーマンスに不満があるわけではなくて、1台買ったら「どの程度で減価償却できるのか」という意味です。私は仕事としてカメラを使って写真を撮って生計を立てているわけではありません。ですので減価償却とは「趣味のカメラとして役割を果たしたのか」ということです。高頻度でモデルチェンジする昨今、実売価格が20万円ちょっとが数年で買い替える適正価格だと思っているのですが、ここ何年かは知り合ったプロカメラマンにそそのかされてα7RM2、α7RM3と40万円前後のカメラを購入してしまったこと、望遠レンズでの撮影にはフルサイズはいらないいうと持論(今度機会があれば記事にします)を撤回してα9を購入してしまったことなどもあり、少しペースを落とそうと思ったのがα7RM4を見送った理由です。多分次のα7RM5は間違いなく買うでしょうねww

ちなみに私はカメラを複数台使うことも持論にしています。レンズ交換する手間を省いてチャンスを多く創出するということと、望遠レンズを使う場合にカメラに求められる性能は違うと思っているからです。

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フル稼働で撮影しているときはこんな格好で撮影しています(笑)

2台どころか3台ですww 3台を使い分ける装備の工夫もいずれ記事にしたいですね。


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カメラグランプリに選ばれたレンズはソニーSEL200600Gでした。

私はこれも見送りました(笑)

SEL100400GMとSEL20TCを持っているからです。SEL200600Gはインナーズームで全長の変化がなく画角の変更がしやすいのと焦点距離が長いのが利点ですが、画質とAFの速さではSEL100400GMの方が秀でていると思ったからです。これは撮影する被写体によって違うと思います。私は望遠レンズを動物撮影で使うこともありますが、風景撮影が主体ですので画質に重きを置きたかったのです。2本とも所有という選択肢もありますが、さすがに取り回しが厳しくなるので見送りました。所有するすべての機材が自分の担げる重さの範囲内というのも持論だからです。


画質、性能、所有感などわかりやすい部分にスポットが当てられ機材選びにはどうしても翻弄されがちですが、その中でも自分のスタイルと照らし合わせながら選べるといいですよね。私も今の様々な持論を持つまで何年もかかりました。訥々とカメラグランプリに対して思うところを書きながら私の機材選びの持論を展開するとりとめのない内容になってしまいましたww

ただ、自分でいろいろ考えて選択した機材が評価されるのは嬉しいですよね(今回は選んでない言い訳ばかりでしたが)


今後も私の持論について色々書いていきたいと思います。

2件のコメント


takunc54
takunc54
2020年5月19日

ありがとうございます!久しぶりに文章書くのに四苦八苦しましたが、慣れていこうと思います。

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hiro19561201
hiro19561201
2020年5月19日

文章上手ですね。分かりやすいです。

確かに機材の減価償却を考えたらその価格ですし、

自分に必要な画素数はありますね。

重い機材は辛いですからapsc機も良いですね。

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