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光害カットフィルター(KANI LPRF)

  • 執筆者の写真: takunc54
    takunc54
  • 2020年5月31日
  • 読了時間: 3分

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こんにちは!今回はカメラ機材の紹介です。

みなさんは光害カットフィルターをご存じでしょうか?

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まず、光害とは上の写真にあるような地平線から街の明かりが漏れて黄色からオレンジ色に染まってしまうことを言います。そもそも星を撮るときには街から遠く離れた場所で撮影するのが理想ですが、この写真のように前景に棚田を入れて天の川を撮影したいといった希望があるときにそうもいかないことがままあります。そんなときには街の明かりの光害を軽減してくれるフィルターがあります。数年前まで天体用の光害を軽減してくれるフィルターはありましたが(今もあります)、非常に高価で(5万円前後の丸形フィルター)望遠レンズにしか適さないものでした。何度かメーカーさんに広角では使えませんか?と問い合わせましたが、「どうしても広角では画面上にムラが出てしまうので推奨できません」と回答を頂いていました。

数年前にNISIという角形フィルターメーカーから広角でも使える光害カットフィルターが発売されるという話を聞きつけ非常に興味を持ちました。

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角形フィルターとは、上の写真のようなホルダーに角形のフィルターを装着しさらにホルダーとレンズを接続するアダプターを装着してレンズに取り付けます。丸形だとレンズのサイズごとにフィルターを用意する必要がありますが、角形だとアダプターを用意することで複数のレンズに装着できます。フィルターメーカーによってはアダプターもセットにして販売しているメーカーもあります。

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装着するとこんな感じになります(装着しているフィルターは光害カットフィルターではなく、ハーフNDです。また、この写真では様々なメーカーのフィルターとホルダーを使用しています)


で、NISIのフィルターがいいと思っていたところに別のメーカーからも発売予定があるというではないですか。それもハーフNDを所有していたKANIというメーカーから発売されるとのこと。価格もNISIより少し安い。KANIのハーフNDを使って好意的な印象を持っていたので、光害カットフィルターもKANIで導入することにしました。


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上の写真がKANIの光害カットフィルターLPRFのありなしの比較作例です。

黄色やオレンジに染まる地平線の色かぶりが軽減されているのがおわかりかと思います。

紫色っぽい色のついたフィルターですので、若干露出が落ちるのでその分露出をかける必要はあるのですが、画像処理で取り除くのが難しい色かぶりが軽減されています。

光害は街の人工照明に使われるナトリウム光や水銀灯のオレンジっぽい色の照明の影響と言われています。

専門家の意見で「LEDの照明にはあまり効かない」というものがありましたが、星空を撮影するような地方ではLED照明の導入はあまり進んでおらず効果は大きいと思います。


価格は19800円+フィルターホルダー(19800円、アダプターリング、PLフィルター付き)と決して安くはありません。しかし、フィルターホルダーは先の装着例のように様々なレンズに装着したり様々なフィルターを装着できるので、カメラやレンズを複数お持ちの方には総合的にお得な価格になると思います。

こう書くと「最近話題のKENKO製のスターリーナイトという光害カットフィルターがあるじゃないですか?もっと安いし」という声が聞こえてきそうですww

KENKOのスターリーナイトは価格は1万円以下。私はこちらも所有し使用しています。

結論は、効果は価格なりにKANIフィルターと違います。しかし、参入メーカーが増えて競争原理が働き選択肢ができることはいいことだと思っています。



KANIフィルターホルダー



KANI光害カットフィルターLPRF



今回はカメラ機材の紹介でした。

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