北海道撮影記<オオワシ・オジロワシ編>
- takunc54

- 2021年5月5日
- 読了時間: 3分

今回は、冬の北海道撮影の「オオワシ・オジロワシ編」です。
今回の北海道のメインはこのオオワシとオジロワシでした。
特にオジロワシは世界中の20%から30%ほどの生息数が北海道にいると言われていて、それが珍しい流氷の上で見られるとあって通常であれば外国人が大勢撮影に来ます(写真はオオワシ)

こちらがオジロワシです。
大きさはオオワシの方が少し大きいです。
冬に北海道の知床で過ごすのですが、近年は冬でなくても見られる場合があります。個人的にはオオワシは夏に見たことがないですが、オジロワシは夏でも比較的容易に見ることができます。
そうはいってもやはりシーズンは冬。
しかし今年は私が行った直前に爆弾低気圧が来たせいで流氷が全てなくなっていました。
そもそも流氷がくるのは1月下旬から2月上旬。そして安定して見られる一番いいシーズンは2月下旬になります。流氷が来たとしても陸地に接岸するかどうかは風向きによって変わりますし、シーズンごとに流氷の規模も変わります。
流氷の上にワシがくる条件が整うには
①流氷の規模
②流氷接岸状況
③天気
などが重要になります。
近年は①は規模が小さくなってきているもののそこまで条件は悪くありません。
問題は②です。流氷が日本の領海内に入ってこないと船が行くことができません。
そして逆に流氷が港を埋め尽くしてしまうと船が出られず、一番いい状況の根室海峡に行くことができません。この条件と③の天気がかみ合うかがカギになります。
私はこの②と③の条件がなかなか合いませんでした。
船会社の方とも相談したのですが、「可能性は低い」ということでこの翌日の予約はキャンセルしました。しかし、この判断は間違いで翌日は流氷の上にワシがわんさかいるカットが撮れたようです・・・。


そのかわり流氷があったらこのようなカットは撮れなかったと思うので、まあ良しとします。
昨年も一昨年も条件が悪かったので来年ですね。

こういう海の生き物を観察するクルーズ船で行きます。
知床羅臼では数社こういうクルーズ船の会社があって、たいてい夜明けのクルーズ船は撮影する方専用の便になっています(撮影専用便のみ少し価格設定が高めになっています)

船内は三脚は禁止なものの一脚はOKです。2時間ほどの長丁場になるので手持ちだとカメラの重さがしんどくなるので、私は手振れ防止というよりも疲労防止で使っています。

港の堤防内に少し流氷が残っていて、クルーズ船の方が撮影しやすいように船を回してくれました。
望遠レンズをうまく構成すれば、このように背景が港だとわからないように撮ることも可能です。
今回乗船したクルーズ船はゴジラ岩観光です。
冬はワシの観察ツアー、夏はシャチやイルカ、クジラの観察ツアーを行っています。
クルーズ自体は日の出に合わせて約2時間半。料金は11000円です。
今回は、北海道撮影記「オオワシ・オジロワシ編」の紹介でした。




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