理想のレンズを考える
- takunc54

- 2020年7月11日
- 読了時間: 3分

こんにちは!
今回は理想のレンズについての私の考え方を書きたいと思います。
昨日キヤノンからRF800㎜F11とRF600㎜F11というレンズがEOSR5,R6と一緒に発表になりました。
10万円台前半でこの画角が入手できるのは非常に魅力的です。
一眼レフの時代にはAFのセンサーの限界からF5.6もしくは一部のカメラでF8の開放F値でないとAFができませんでした。ミラーレスではAFの限界値はカメラによって異なり(そもそもコントラストAFだと関係ないですし)、年々限界値も進化していっています。
今回のEOSR5,EOSR6はF22まで限界値があるので開放F11のレンズでも2倍テレコンを使用してもF22でAFが作動するという素晴らしいスペックです。
野鳥をターゲットにしたレンズということらしいですが、さすがにF11というのはシャッタースピード的に使える幅が少ないかなあというのが正直な感想です。
では、その上のレンズはというとEF800㎜F5.6というスペックになります。

なんと価格は150万越えww
重さも4キロと普通に持ち運ぶのは無理ですね。
全ての機材を持ち運ぶことができる範囲に収める、が私の持論ですのでこれはさすがに厳しいです。
で、先ほどから800㎜にこだわっているのは、野生動物、野鳥、飛行機、鉄道やサーキットなど望遠を使うシーンで得た経験から私が出した答えが「800㎜が最適」だからです。
800㎜で足りないシーンももちろんあります。
しかし、必要な望遠距離とファインダーの中に被写体を入れることができる利便性とのバランスは800㎜が最適なんです。1000㎜を超えると取り回しが悪くて被写体をファインダーに入れることの難易度がけた違いになります。一旦被写体がフレームアウトしてしまうと再びフレームに入れるのは400㎜から500㎜位まで戻して入れなおすようになります。
かといって500㎜や600㎜では画像に占める被写体の割合が小さすぎて迫力に欠けます。
ヒグマなど大型の動物やサーキットでのオートバイなどは距離的に近づけるのが50㍍位が様々な要因から限界値です。また、野鳥など小さな被写体はもう少し近くて50㍍以下でもOKですが、被写体が小さいのでその分相殺されます。
それらの理由から800㎜が焦点距離としては一番使いやすいと思っています。
問題はF値ですね。現状、ソニーのSEL100400GMに2倍テレコンを装着して800㎜F11という構成で使っています。先に紹介したキヤノンのレンズと同じスペックですね。
F5.6とF11。ちょっと両極端なんですよね。
150万円超のレンズと10万円~30万円位のレンズ。
間が欲しいですよね。
F8で価格も中間位で。
F11ではシャッタースピード的に少しでも曇るとISO感度がガンガン上がってしまいますし、F5.6では重さと価格がヘビーすぎる。
キヤノンでもニコンでも200㎜位から400㎜F4というレンズがあって、2倍テレコン使用で800㎜F8と理想の組み合わせになるのですが、こちらも100万円オーバーなんですよね。
理想はズームですが800㎜F8という単焦点でもいいと思います。
50万円から60万円位なら検討に値するスペックだと思います。
ソニーでSEL200600GF6.3というレンズに1.4倍テレコンをつけると840㎜F9というかなり理想に近いスペックになるのですが、SEL100400GMに2倍テレコンで800㎜F11というレンズを持っている以上、その僅差に30万円の投資や取り回しの増加には差別化にならないと思って見送っています。
500㎜から800㎜のズームで開放F8,もしくは800㎜F8の単焦点レンズ、どちらかでないですかねえ・・・。
この発想はもう10年以上前から持っている考えで、思考錯誤の上での結論なんですけどね。
今回は理想のレンズについてのお話でした。




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